蔵書 › 毛沢東選集 第五巻 › 社会主義革命と社会主義建設の時期(一)
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力を結集して右派分子の気違いじみた攻撃に反撃をくわえよう
(一九五七年六月八日)
これは、毛沢東同志が中国共産党中央のために起草した党内指示である。
省・市クラスの機関と大学における大鳴大放は、ほぼ十五日もあれば十分である。反動分子は、気違いじみた攻撃をかけてきている。共産党員や青年団員のなかの動揺分子は、裏切って出ていくか、ぐらついて裏切ろうとしている。広範な党員や団員のなかの積極分子と中間大衆は、立ちあがって、これに対抗している。大字報を戦いの武器として、双方が闘争のなかで経験をつみ、人材をきたえている。反動分子の人数は数パーセントにすぎず、もっとも活発な狂気分子は一パーセントにすぎないから、恐れるにはあたらない。一時、けわしい空模様にみえたからといって、腰を抜かしてはならない。反動分子は所属の機関、学校以外の工場や学校へいって策動するだろうから、あらかじめこれをしめ出す手配をしておかなければならない。工場のおもな幹部や古参の労働者を集めて会議をひらき、つぎのように話しておく――一部のよくない資本家、よくない知識分子、社会の反動分子が、いま労働者階級と共産党に気違いじみた攻撃をかけており、労働者階級の指導する国家権力をうち倒そうとしているから、断じてその手にのらないよう注意しなければならない、と。扇動する者があれば、それをしめ出す。街頭に反動ビラがはり出されれば、大衆を動員してはがす。労働者は大局を見きわめるべきで、事をおこしてはならない。この期間は、一致して反動派に対処すべきで、福祉や賃金などの問題をもち出してはならない。
各民主政党のなかの反動分子の気違いじみた攻撃に注意してもらいたい。各党にそれぞれ座談会をひらかせ、左派、中間派、右派の人びとをみな出席させて、正反両面の意見をのこらずさらけ出させ、記者にそれを報道させる。われわれは、左派、中間派の人びとにうまく働きかけて、右派にたいする反撃の発言をさせる。こうすれば、なかなか効果がある。党の機関紙はすべて文章を数十編用意しておき、その地における反動分子の攻撃が山を越したころに、つぎつぎと発表する。中間派と左派に文章を書かせるよう心がける。しかし、そうした攻撃が山を越すまでは、党の機関紙にまともな文章をあまり載せないようにする(中間派の文章はいくらか載せてもよい)。大字報は、かならず、大衆に反駁させなければならない。大学では、教授の座談会をひらいて、党へ意見を出させ、できるだけ右派に毒素を吐かせて、それを新聞に発表する。かれらに学生のまえで演説をさせ、学生に自由に意思表示をさせたらよい。反動的な教授、講師、助手、学生に毒素を大いに吐かせ、言いたいことを存分に言わせるのがいちばんよい。かれらは、いちばんよい教師なのである。適当な時機がきたら、すぐ党員と青年団員にそれぞれ組にわかれて会議をひらかせ、どれが建設的な批判で、それをうけいれ、自分たちの誤りや欠点をただすべきであるのか、どれが破壊的な批判で、それに反駁すべきであるのかを区別させる。同時に、党外の人びとに演説させ、まっとうな見解をのべさせる。そのあとで、わりあい威信のある党の責任者が分析もあり説得力もある総括的な演説をおこなって、空気を完全に転換させる。うまくいけば、全過程はだいたい一ヵ月もあれば十分で、そのあと、おだやかな方法による党内の整風にはいるのである。
これは、偉大な政治闘争であり、思想闘争である。こうしてこそ、わが党は主動権をにぎり、人材をきたえ、大衆を教育し、反動派を孤立させ、反動派を受け身の立場に追いこむことができる。ここ七年間、われわれは形式的には主動権をにぎっていたが、実質的には少なくともその半分が実体のない主動権であった。反動派は見せかけの降伏をしていたのであり、中間派の多くも心の底から悦服していたわけではなかった。いま、情勢は変わりはじめており、われわれは形式的には受け身の立場におかれているが、実質的には主動権をにぎりはじめている。なぜなら、われわれは真剣に整風をおこなっているからである。反動派は、のぼせあがって、ひじょうに気違いじみており、いかにも主動的にみえるが、やりすぎたために、人心を失いはじめ、受け身の立場におちいりはじめている。各地の状況はそれぞれ異なっており、臨機応変に戦術を運用し、措置を講ずればよい。
要するに、これは一大合戦であり(戦場は党内にもあれば党外にもある)、この戦いに勝たなければ、社会主義はきずきあげられず、そのうえ、「ハンガリー事件」のおこる危険性もいくらかある。いま、われわれが主動的にすすめている整風は、おこりうる「ハンガリー事件」を主動的に誘いだし、それを分割して、各機関、各学校で演習をやらせ、処理をさせ、多くの小型「ハンガリー」に分割してしまうことである。このようにしても、党と政府の小部分がつぶれるだけで(この部分がつぶれるのは、まことにけっこうなことで、これでウミが出るのである)、党と政府は基本的にはつぶれることがなく、利点はきわめて大きい。これは避けられないことである。社会に反動派が存在していて、中間分子もいまのような教訓をくみとっていなかったし、党もいまのような鍛錬をうけてはいなかったのだから、騒ぎはどのみちおこるはずであった。
いま、国内の情勢は、ひじょうにすばらしい。われわれは、労働者、農民、党、政府、軍隊および大多数の学生をしっかり掌握することができる。国際情勢もひじょうにすばらしい。アメリカは苦しい立場におかれている。